アメリカ旅行を控えて、海外旅行保険に入るべきかどうか迷っていませんか。
保険料を払っても、実際にトラブルに遭うかは分かりません。
だから、無駄になるのではという気持ちも正直あると思います。
この記事では、海外旅行保険に入っておくべきかを紹介していきます。
Shinobu海外旅行保険の実際の支払い事例やクレジットカード付帯の保険についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
結論:海外旅行保険は基本的に入っておくべき
海外旅行保険には基本的に入っておくべきです。
実際に保険会社の統計を見ても、保険金を請求している人は多くいます。
海外旅行者の22人に1人がトラブルに遭っている
ジェイアイ傷害火災保険が公表している最新データによると、2025年度の海外旅行保険の事故発生率は4.5%。
契約者の22人に1人が保険金を請求した計算になります。
前年度の2024年度は21人に1人、2019年度は24人に1人と、年度によって多少上下しながらも、ここ数年は20人台前半で高止まりしている状態です。


ちなみにこの数字は、海外旅行保険に加入した契約者のうち実際に保険金を請求した人の割合です。
保険に入らなかった人や、トラブルが軽くて保険を使わなかった人は、この数字には含まれていません。
つまり、何かしらのアクシデントが起きて実際に保険金を請求できる人は、もっと多いということです。



自分には関係ないと言い切れる数字ではなさそうですね。
保険に入っていて実際に助かった人の話
保険に入っていたおかげで、実際に大きな負担を免れた人もいます。
保険ウィズが公表した事例では、男性がアメリカ旅行中に心筋梗塞で倒れ、現地の病院で手術を受けて10日間入院しました。
この時の治療費は約2,000万円にのぼりましたが、保険で全額補償されています。
さらに、治療費以外の費用も幅広く保険の対象になりました。
- 家族が付き添うための滞在延長費用
- 現地でのタクシー代
- 薬代
- 帰国後に日本でかかった医療費
治療費2,000万円という金額を、旅行の予算だけで用意できる人はそう多くないはず。
ほかにも医師と看護師が同乗するプライベートジェットで日本へ緊急搬送された人もいて、かかった費用は2,000万円ほど。
この人は下記のように語っています。
「もし保険に入ってなかったらおそらく命を落としていたと思います」
実際に海外旅行保険で救われた人を見ると、保険の安全性がわかりますね。
海外旅行保険が必要と言われる理由
海外旅行保険が必要だと言われる理由は、主に次の3つです。
- 医療費が高額になりやすいこと
- 日本の公的保険が海外では使えない
- 病気やケガ以外のトラブルにも幅広く備えられること
海外の医療費は日本と比べてケタ違いに高額になりやすい
アメリカの医療費は、日本の感覚とはケタが違います。
損保ジャパンの情報によると、ニューヨークの医療費は次のような感じです。
ニューヨークの医療費の目安
| 一般初診料 | 約150〜300米ドル |
|---|---|
| 専門医の初診料 | 約200〜500米ドル |
| 入院室料 | 約2,000〜3,000米ドル |
| 虫垂炎の入院・手術 | 約1万米ドル以上 |
これはあくまで初診と入院1日分の費用です。
入院が数週間になれば、費用はさらに膨らみます。
ちなみにフロリダの救急車料金は「550〜2,100米ドル」。日本円にして約8万〜31万円ほどかかるとされています。
- 550〜2,100米ドル(有料)
- 無料
日本で救急車を呼ぶのは無料ですが、ここを見ても日本とアメリカで違いが分かると思います。
日本の健康保険は海外の医療機関の窓口では使えない
日本の健康保険証は、海外の病院の窓口では使えません。
海外で治療費を支払ったあと、帰国してから全国健康保険協会の海外療養費制度を使えば、一部払い戻しを受けられます。
ただし払い戻しの額は、日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算されます。
たとえば実際に15万円を支払った治療が、日本基準では10万円だったとします。この場合、支給されるのは自己負担分を除いた7万円ほどです。残りの8万円は、自己負担のままです。
アメリカのように医療費がケタ違いに高い国では、この差はさらに広がります。
数百万円から数千万円規模の治療を受けた場合、日本に戻って保険の保証を受けても数十万円程度しか戻らない可能性が高いということです。
病気・ケガだけでなく盗難・破損・賠償責任などのトラブルにも使える
ちなみに海外旅行保険がカバーできるのは、病気やケガの治療費だけではありません。
下記のようなトラブルにも、保険を適用できます。
- 所持品の盗難
- 所持品の破損
- 他人を怪我させてしまった
保険代理店のTTマネジメントが公開している体験談では、ハワイで空港の荷物が3日後に出てきたケースが紹介されています。
それまでに購入した衣類代3万円以上が、携行品補償で全額補填されています。
24時間の日本語サポート・キャッシュレス診療が受けられる
海外旅行保険に入ると、日本語のサポートやキャッシュレス診療を受けられるメリットもあります。
TTマネジメントの体験談では、グアムで4歳の娘が旅行中の夜に高熱を出した家族の話が紹介されています。
保険会社に電話一本で通訳付きの診療予約が取れ、キャッシュレスで受診できたとのこと。
体調が悪いときや子どもが熱を出したとき、慣れない土地で英語のやり取りをゼロから行うのは、想像以上に負担が大きいものです。
現地の病院を自分で探して費用を立て替える必要がなく、通訳と支払いの両方を保険会社に任せられるのは、日本語サポート付きの保険ならではのメリットと言えますね。
海外旅行保険の補償内容と実際の支払事例
海外旅行保険は、複数の補償項目を組み合わせて全体をカバーする保険です。
主な補償項目(治療・救援費用/携行品損害/賠償責任/航空機遅延など)
海外旅行保険の主な補償項目は、次の4つです。
海外旅行保険の主な補償項目
| 治療・救援費用 | 現地での治療費や入院費、医師・看護師が付き添う医療搬送費用など |
|---|---|
| 携行品損害 | スーツケースやカメラ、スマートフォンなどの破損・盗難・紛失 |
| 賠償責任 | 誤って他人にケガをさせた場合や、ホテルの備品を壊した場合の損害賠償 |
| 航空機遅延費用 | フライトの遅延・欠航によって発生した宿泊費・食事代の補填 |


海外旅行保険は、補償項目ごとに上限額を選べるプランが多いです。
行き先の医療費水準や旅程に合わせて、金額を調整するのが基本です。
実際の高額支払事例(アメリカでの事例が中心)
海外旅行保険の高額支払事例は、アメリカが目立って多いです。
ジェイアイ傷害火災保険が公表している年度別の高額支払事例トップ5のうち、アメリカでの事例は次の通りです。
ジェイアイ傷害火災保険 高額支払事例
| 年度 | 傷病名 | 入院期間 | 保険金支払額 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 咽後膿瘍 | 26日間 | 6,415万円 |
| 2024年度 | 脳内出血 | 22日間 | 5,409万円 |
| 2019年度 | くも膜下出血(医療搬送を含む) | 25日間 | 4,661万円 |
| 2019年度 | 脳内出血 | 18日間 | 3,506万円 |
| 2025年度 | 消化器疾患 | 数日間 | 860万円 |
2024年度・2019年度は、いずれもトップ2をアメリカでの事例が占めています。
エイチ・エス損保の情報では、アメリカでスノーボード中に転倒した事例を公表しています。
このときの費用は、約977万円にのぼりました。
アメリカは数日間の入院や数週間の治療で、これだけの金額が動く可能性がある国ということを忘れないようにしましょう。
クレジットカード付帯の保険だけで足りる?
クレジットカード付帯の保険だけでは、アメリカの治療費はカバーしきれない可能性があります。
クレジットカード付帯保険と単体加入の海外旅行保険を比較すると、補償の上限額は次のようになります。
クレジットカード付帯保険と単体加入の海外旅行保険の補償上限額
| 補償項目 | クレジットカード付帯保険 | 単体加入の海外旅行保険 |
|---|---|---|
| 治療費用 | 100万〜200万円程度 | 2,000万円程度も選べる |
| 賠償責任 | 2,000万〜2,500万円程度 | 1億円程度も選べる |
| 救援者費用 | 100万〜200万円程度 | 2,000万円程度も選べる |
先ほど紹介したアメリカでの高額支払事例は、いずれも数千万円規模でした。
治療費用の上限が100万〜200万円程度のクレジットカード付帯保険だけでは、上限を大きく超えてしまうということです。
またクレジットカードの保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
自動付帯はカードを持っているだけで適用されます。
一方、利用付帯は航空券代やツアー代金をそのカードで支払った場合に限り適用されます。
- カードを持っているだけで適用
- 対象費用をカード払いした場合のみ適用
ちなみに家族特約が付いたカードもあります。
ただ本人より補償の上限額が低く設定されていることが多いので、家族分の補償は確認しておいたほうがいいですね。
自分の持っているカードの補償内容を一度確認したうえで、不足していると感じた部分だけ単体の海外旅行保険で補うのがおすすめですね。
海外旅行保険に入らないとどうなる?
海外旅行保険に入らないと、万が一の時に費用も対応もすべて自分で背負うことになります。
- 治療費は全額自己負担
- 盗難・紛失は自力対応
- フライト遅延の追加費用も自己負担
治療費を全額自己負担することになるケース
保険に入らずに海外で病気やケガをすると、治療費は基本的に全額自己負担です。
TTマネジメントが紹介する体験談では、オーストラリアで食あたりにより2泊入院した人がいます。
この人は点滴を含む費用に約25万円かかりましたが、保険に入っていなかったので全額自己負担になりました。



帰国後も半年以上カードの分割払いが続いたみたいですね…
スペインで高熱を出したケースでは、保険証がないことを理由に現地の病院から治療自体を断られたそう。
アメリカは医療費の水準がさらに高い国なので、同じような場面に遭えば自己負担額はもっと膨らむと思います。
盗難・紛失時に自力で対応しなければならないケース
保険に入っていない場合、スーツケースやスマートフォンが盗まれても、買い直し費用は自分で負担することになります。
つまり保険に入っていないと、被害届を出してもお金は保証してもらいないということです。
フライト遅延・欠航時の追加費用が補償されないケース
フライトが遅延・欠航した場合、食事代や宿泊費を航空会社が保証してくれないこともあります。
保険に入っていなければ、空港で足止めされている間の食事代やホテル代は基本的に自己負担です。
航空機遅延費用の補償が付いた保険に入っていれば、こうした追加費用も対象になります。
海外旅行保険はいくらくらい?保険料の目安
海外旅行保険の保険料は、アメリカへの渡航なら下記の料金が目安です。
アメリカ向け海外旅行保険の保険料目安
| 渡航日数 | 手頃なプラン | 標準的なプラン | 手厚いプラン |
|---|---|---|---|
| 3日間 | 1,230〜1,570円 | 1,470〜2,060円 | 1,810〜2,630円 |
| 7日間 | 2,500〜3,210円 | 3,170〜3,810円 | 3,920〜4,700円 |
| 14日間 | 5,820〜9,550円 | 7,070〜10,520円 | 8,810〜12,330円 |



契約前には各社の公式サイトで最新の保険料を確認しましょう。
7日間の旅程であれば、手頃なプランで2,500〜3,210円ほど。
補償を手厚くしても、3,920〜4,700円程度で収まる感じですね。
この金額でこれまで紹介してきた数千万円規模の高額支払事例をカバーできると考えると、保険料は決して大きな出費とは言えないと感じますね。
海外旅行保険が特に必要な人・不要でも良いケースはある?
海外旅行保険の必要性は、旅の目的や期間、同行者などによって変わります。
- 小さな子ども連れの人
- 90日を超える長期滞在の人
- 持病・体調に不安がある人
- 数日間の短い滞在の人
- 都市部中心で行動する健康な人
- 治療費上限が高いカード保有者
小さな子どもを連れて渡航する場合は、特に優先して検討したいところ。
子どもはいつ体調を崩すかタイミングが読めないからです。



グアムでの事例のように、通訳付きでキャッシュレス受診できる保険に入ってると、安心感が凄いですね
90日を超える長期滞在の予定の人も、単体の海外旅行保険がおすすめです。
持病があったり体調に不安がある場合も、治療費の上限額が高いプランを選んでおけば安心ですね。
一方で、数日間の短い滞在で都市部を中心に行動する健康な人は、保険はあまり必要ないかもです。
こうした人であれば、治療費用の上限が高いクレジットカードを持っていれば十分なケースが多いからですね。
海外旅行保険の入り方(いつ・どこで加入する?)
海外旅行保険の入り方には、基本的に下記の3つがあります。
- インターネットで申し込む
- 空港のカウンター・自動販売機で入る
- 旅行代理店の窓口・パッケージツアーに含まれる
インターネットで申し込む
インターネット申込みは、いつでもどこでも手続きをできます。
対面での相談はできませんが、多くの保険会社がFAQやチャットサポートを用意しています。
窓口経由より保険料が抑えられている場合が多く、時間に余裕がなくても選びやすい方法です。
空港のカウンター・自動販売機で入る
空港の保険カウンターでは、5〜10分ほどで保険に入れます。



時期や時間帯によっては待ち時間が長くなることもありますね
気をつけたいのは、補償が始まるタイミング。
空港で加入した場合、補償は加入手続きが完了した時点からになります。
自宅から空港までの移動中のトラブルは対象外になりますので、その点はご注意を。
旅行代理店の窓口・パッケージツアーに含まれる保険
旅行代理店が保険の加入も代理してくれる場合、旅行の申込みと同時に加入手続きを済ませられます。
保険代理店の窓口では、希望を伝えれば補償内容の相談にも乗ってもらえます。
保険の準備とあわせて、パスポートやESTAなど他の持ち物も早めに確認しておくと安心です。
海外旅行保険に関するよくある質問
- 死亡保障は必要?
-
クレジットカード付帯の死亡保障は、受取人を自分で指定できないことがほとんどです。
この場合、法定相続人が受取人になります。
特定の家族に確実に渡したい場合は、単体の海外旅行保険で死亡保障を契約し、受取人を指定する必要があります。
生命保険を家族の生活のために掛けている人であれば、海外旅行保険の死亡保障も同じ考え方でOKです。
- 出発当日でも加入できる?
-
インターネット申込みなら、出発当日でも加入できます。
空港のカウンターでも当日加入は可能です。
ただし空港で申し込んだ場合、補償が始まるのは手続き完了後からです。
自宅から空港までの移動中に何か起きても、補償の対象にはなりません。
早めにインターネットで加入しておいたほうが、その分の空白期間もカバーできて安心です。
- 日本の医療保険・生命保険とは何が違う?
-
日本の健康保険は、国内の医療機関でしか使えません。
海外の病院では、窓口で提示しても対象外になります。
帰国後に海外療養費制度を使えば、一部払い戻しを受けられます。
生命保険は基本的に死亡・高度障害など国内外を問わない保障が中心です。
海外での通院費用や緊急搬送費用など、旅行特有のサポートまではカバーしていません。
海外旅行保険は、治療費用や携行品トラブルから緊急時のサポートまで幅広くカバーする、海外旅行に特化した保障だと考えると分かりやすいですね。
海外旅行保険と合わせて準備しておきたい持ち物
海外旅行保険の手続きは、渡航前に済ませておきたい準備のひとつに過ぎません。
保険以外にも、渡航前に確認しておきたい持ち物はいくつもあります。
- パスポートの残存有効期間
- ESTAの電子渡航認証
- 変圧器や現地の通信手段
保険の加入とあわせて渡航前の持ち物を確認しておくと、直前になって慌てずに済みます。
アメリカ旅行に持っていくべきものについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
まとめ
海外旅行保険は基本的に入っておくべきです。
契約者の22人に1人が実際に保険金を請求していることや、アメリカでの治療費が2,000万円を超えた実例を見ると、保険に入らない場合のリスクがわかると思います。
保険料は1週間程度の旅程であれば、数千円程度で済むことが多いです。
万が一トラブルが起きたときの負担額と比べると、ケタが違います。



クレジットカード付帯の保険だけで済ませるかどうかは、補償の上限額と保険期間を確認したうえで判断しましょう!
パスポートやWi-Fi環境など他の持ち物もあわせて確認しておくと、渡航当日まで安心して過ごせますよ。





